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2016/04/06

8年の進化

400mmの望遠で実車っぽいアングルで撮ってみた。002は1971年、JS11は1979年シーズンのクルマだからモデルイヤーには8年の開きがあるが、この間のF-1にはとても大きな変化があったことがこの二枚からもよく分かる。なんといってもドライバーの着座位置が全然違う。
002の頃はとにかく後輪荷重を稼ぐべくバランスはリアヘビーになっていた。リアタイヤも巨大で、重量物として嫌われがちなバッテリーがギヤボックス後端に取り付けられていた(72かな?)こともあったほどだ。ラジエーターはフロントマウントでクルマの脇を走る配管が特徴的だ。
 その後、ラジエーターがサイドマウントされるようになりサイドポッドが大型化、その構造を利用してウイングカーが発想される。タイヤ性能が劇的に良くなり空力によるダウンフォースも巨大化しコーナリングスピードは向上した。同時にカウンターステアをあてながら4輪ドリフトしながらのコーナーでのバトルは影を潜め、グリップ走法による堅実な走りが中心となりスリリングなレースは徐々に少なくなっていった。といってもまだこの時代は今に比べればまだまだドリドリでビルヌーブやアルヌーといったアグレッシブなドライバーがあちこちで鍔迫り合いを展開していて、YouTubeで見られる当時のレース映像は今見ても本当に面白い。。とか言ってるうちに今年のF-1がすでに始まっていることに気づいた。。もう見ないけどね。

2 件のコメント:

  1. フルスロットルきのした2016年4月6日 17:59

    ときくん 素晴らしい記事ですね。私がヒストリックレーシングカーを中心に展開してるのは、あなたが記事にしてるようなことを倶楽部メンバーにも触れてもらいたいからです。シャパラルから始まる空力への挑戦はモデルを通して、当時の設計者にタッチできる。タイムマシーンにのって、当時の設計者のアタマに入り込む。これからも Never Ending Storyをやっていこうぜ!

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  2. ありがとうございます!いや〜ほんとにおっしゃる通りで。作ってると当時のデザイナーの気分になれて、いかに次のレースで自分のデザインの性能を証明してやるかということに当時のデザイナーが血道を上げていた様子がありありと実感できますよね。ほんとにいい機会をありがとうございます!まだまだやりまっせ〜

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